なぜうちの夫婦には子供がいないのか⑧オープンリー子なしへの道3
家族に子供を持たないことを打ち明けてしまおうと思った私たち夫婦の話です。
義両親はやっぱり大好きな末息子の子供を欲しがるかなあ?
と心配していました。
私の母よりさらにひと世代上の年齢だし、結婚=子供っていう価値観も強いのでは?と。
そこで、「ぶっつけでいきなり言うよりは根回しがあった方がいいかも」と、結婚の挨拶の前に高山さんが電話で子供のことは伝えてくれることになりました。
驚くことにこちらの心配をよそに、意外にあっさりと理解してもらえてびっくり。
義両親も
「お前の年齢的に今から新生児を授かって育てるのは、厳しいだろう。」
と言ってくれたそうです。
どういうニュアンスで言われたかは高山さんからの伝聞なのでわかりません。
おそらく、上の兄2人にもうすでに男女の子供がいて孫欲は満たされていたというのがかなり大きな要因だったと思います。
それ以降も義両親とは数回会いましたが、特には子供のことを言われたことはありません。
ほぼ同時に義兄家族からにも打ち明けて、「それがいいと思う!」と言っていただけてホッとしました。
これでほぼ揉めることなく、私たちは親族一同に子なし宣言ができました。
義両親は結婚後1年目、2年目に相次いで亡くなったのでそこまで深い交流はなく終わりました。
その他の高山家の親戚には、義父母のお葬式で会いました。
義母と義父のきょうだいからは無邪気に「これからお子さんは?」と数回聞かれたかな?
高山さんがさらりと
「うちはこの歳だし忙しいので作らない。2人で仲良くやっていこうと思うんだ」
と言うと、それ以上突っ込まれることもなく、私も横でニコッと頷くだけで済みました。
高山さんが一族の中では一風変わった自由人だと認識されているのも幸いしたかも。
もし結婚生活が長くなりそれなりに交流が深くなっていたら義父母の意見は変わったのか?はわかりません。
でも、兎にも角にも切り抜けたという実感がありました。
義兄家族はどちらもとてもサバサバしていて楽しい人たちです。仲良くしてもらえてありがたいなあと思っています。
つづく
葬式では喪服があればいいんじゃね?といった私に母が「白いフリルの前掛けを持っていきなさい」と言い出して急遽買いました。確かに使うねこれ。夫地方の女衆はみなさん前掛け持参でした。お数珠も新調しましたとも。いつまでも母の数珠を借りっぱなしなのもね。
マイ数珠が来て、訃報はいつでもOKという準備が整いました。あと靴。こちらの本革風スムースで乗り切ってます。
幅広さんにはおすすめです。