なぜうちの夫婦には子供がいないのか③家庭環境
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私たちの結婚では子供を作る気がないと言った、高山さん。
その言葉を聞いて、わたしはホッとしていました。
私は、できれば子供を作りたくない人間だったからです。
理由は大きく分けて2点ありました。
長くなるので1点ずつポストしようと思います。
その1 家庭環境が良くなかった
私の父母は夫婦不仲でした。
父は仕事人間で、家にあまり帰ってきませんでした。
浮気もしていたと思います。
でも経済的にはそこそこ豊かに暮らすことができました。
たまに帰ってくると、父はたくさん遊んでくれました。私は父が好きでした。
母との仲は最悪でした。
これは人間として反りが合わないというのが根本にあったと思う。
私が9歳ぐらいから、23歳で家を出るまで、長いこと家庭の中では母vs.娘の壮絶な争いが続きました。
私も悪いことをしたし(反抗を続けました)、母の仕打ちもそれはそれは大人気なかった。
母は支配欲が強く、子供は自分の作品だと思うタイプ。
作品(子供)の評価が悪いと、自分のが責められていると思って、作品(子供)にプレッシャーをかけます。
私にはそれがどうしても耐えられませんでした。
などの命令に私は全て逆らい、許されないとぶんむくれて1人で過ごしました。
母を挑発するかのように、意図的に命令を破ったこともあります。
母を小馬鹿にするような憎たらしい表情をわざと作って対応したことも1回や2回ではありません。
私との関係がどんなに悪くても、母は母としてやるべきことのハード面を疎かにしたことはないと断言できます。
ソフト面(心の交流)はめちゃくちゃだったけど。
夫は帰ってこないし、反抗ばかりする娘でちっとも可愛げがない。
なのに放り出さず責任を果たしてくれたのは、母も大変な忍耐の日々だったことでしょう。
それでも心以外の子育てをやり抜いたのは母の愛情なのか意地なのか、わかりません。
両方なんだろうな。
従順な兄だけが母の心の癒しで恋人のように世話を焼き、兄が母にとって光だったと思う。
なので、母に毒親というレッテルだけ貼るのはちょっと違うと思っています。
これは大人になってから、親元を離れて、わたしの実家を俯瞰で見ることができてわかったこと。
ソフト面がダメだったからと言って、ハード面の努力までないことにするのは違うよね。
ただ、残念なことに私には親子関係、特に母娘関係はいがみ合いのイメージは強く刷り込まれてしまった。
いい思い出が少ないのです。
それを自分が再生産することへの不安はとても大きかった…。
一人暮らしを始めて、彼氏ができると普通の成り行きとして大人の関係になります。
そのことには抵抗はないけれど、
「子供ができたらどうしよう?ちゃんとしてたつもりなのにデキたってよく聞くけど、そうなったら困る。大丈夫かな。」
という気持ちがいつも心の中にありました。
私は彼氏に黙ってピルを飲んでいました。
言うとコンドーム を省略しようとするかもしれないので。
そしてその上で必ずコンドームをしないと怖くて行為はできませんでした。
↑これはSTD(性感染症)を防ぐためにも正しかったとは思いますが。
付き合いが長くなり、彼氏が
「いつか結婚して子供ができたら〜」
と話すと、
「あ、作る前提なんだ。結婚するなら欲しいと思うのが普通だよね。
わたしがマイノリティだもん。
彼は好きだけど結婚したら産まなきゃいけないんだろうな」
と暗い気持ちになっていた。
理由は2つと書いておきながら、この記事1つ書き上げただけで、
「おー…私ってかなーり歪んでるな」
と今改めて実感していますwww
続く
親子関係に悩んだ人には姫野カオルコさんの小説を勧めたい。ある意味、姫野さんは親子関係の苦しみをずっと書き続けている作家さんです。
一人暮らしした時は嬉しかったなー。料理の本を買ってきてはイチからやってみるのがとても楽しかった!そしてその経験は結婚した後も役立った!